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スズメバチ・バスターに憧れる


理由は分からないけど、子供の頃から「スズメバチ駆除」の特集番組が大好きで、やっていると必ず目を止めて、食い入るように見てしまいます。

生身では太刀打ちできない恐怖の対象、敵意むき出しのその凶暴な群れに、宇宙服のような完全防御で挑むワクワク感がたまらないのかもしれません。
だからこそ、たまに「いたっ!」とかいって、防護服の上からなり隙間からなり刺されたりするシーンに、「なんでだよ!!」と得も言われぬ憤りを感じるのです(笑)

それこそ宇宙にも臨める服が作れる時代に「何でもっと完璧な防御で挑まないんだよ!!」と。

絶っっっっ対に刺されない、100%安全な防護服を着用できるなら、軒下に大きな巣を作られ困っている人々のためにも、一度は勇気を振り絞って戦ってみたい。
そんな夢を抱いていましたが、この記事を読んで、自分の「勇気」がいかに卑小なものであるか、思い知らされました。

自然公園の看板犬ロン(ボーダーコリー)が、スズメバチの群れに襲われた人々を身を呈して守ったというニュース。
幼児や小学生を含む親子連れが、地面から湧き上がった約50匹のスズメバチに襲われパニックになったそのとき、白と黒の被毛のロンが果敢にも駆けつけ、蜂の群れに飛び込んだのです。スズメバチは黒いものに攻撃する習性があるため、次第に蜂の標的は逃げ惑う人から立ち向かってくるロンに変わり、その隙に人々は避難することができました。

20カ所以上刺されたロンはすぐに救急車で運ばれ、一週間食欲もなく下痢や嘔吐が続きましたが、命に別条はありませんでした。

ロンの勇気と行動力に脱帽です。
しかし、髪(黒)を集中的に攻撃するスズメバチを前にしては、絶対に帽子を脱いではいけません。

by 倉西

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