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カラスと水差しと犬のオスワリ

「諦めず工夫を凝らして挑めば大きな成功へとつながる」

これは、イソップ寓話のひとつ「カラスと水差し」の教訓。
喉がカラカラに乾いたカラスが水差しを見つけ、中の水を飲もうとするもどんなに頑張っても嘴が届かず、小石を落としては水嵩を上げ、最終的には水を飲むことができたというお話し。
 

アライグマによる知能テスト


上の動画は、まんま「カラスと水差し」の実験を、アライグマを使って行ったものです。
アメリカのワイオミング大学動物生体学部の研究は、哺乳動物が水分移動の原理を理解しているかを調べるものでしたが、ご覧のように届くかどうがギリギリのエサを、ちゃんと石を投じて水位を上げ、めちゃめちゃ手を伸ばしてですが(笑)ゲットすることに成功しています。

しかし研究チームによれば、これは「アライグマが“何か物を入れれば水嵩が増しエサがつかめる”と理解したわけではなく、“石を入れればエサがつかめる”と学習しただけ」といいます。

その証拠に、動画でも水の入っていないパイプにも石を投じていますし、また石よりも水嵩を増すことができる様々なアイテムを投入しても、「一度石を入れてエサをゲットできた体験学習」をしていることから、執拗に石ばかりを選んで投じたそうです。

 

犬はどのように『学習』していくのか?


さて、犬の学習でも同じことがいえます。
人間はさまざまなことを多角的に理解しているから、“ひとつのことが理解できたら、他の関連ごとも紐付けて理解できるはずだ”と思いがちですが、動物は基本的に“体験したことのみ”学習していく生き物です。

「うちのコはお家やごはんの前だとオスワリができるのに、外では全然言うことを聞かないの‥」というのも、これにあたります。
犬は“室内”“ごはん皿を見ながら”オスワリすることは学習していても、そのオスワリが外での“それ”と同じとは、理解していません。

くわえて言えば、カラスが水にありつけるように、またアライグマがエサをGetできるように、オスワリの後に「いいこと」が起きる(必ずごはんがもらえる、など)から、犬は能動的に「オスワリ」を学習していくのです。
 

室内ではできるのに、なぜ外では「オスワリ」ができないの?

しかし外には、他の魅力ある刺激がたくさんあり、オスワリをするメリットよりも、匂いかぎや興味の対象に集中している方が、犬にとっては楽しい「いいこと」だったりします。

外でオスワリをさせたいなら、「家の中とはまったく別」ということを、まずは人間が犬まで目線を下ろし理解し、しつけてあげる必要があります。
外の魅力に負けないスペシャルなフードやおやつを用いて“教える”だけですから、簡単ですね。

 

後書き

同じようなイソップ寓話で「狐と鶴のご馳走」という、鶴は細長い壺からなら食べられるけど、平らなお皿のスープは飲めない(狐はその逆)といった内容で、意地悪な狐に仕返しをするお話しがありました。
しかし子どもながらに、「いや平らな皿からだって頑張れば飲めるだろ!」と目の前に出された裸のスープを飲めない理不尽さと、そしてそれとは比較にならないほどの仕返し(絶対に手の届かない壺)で応じた鶴の狡猾さに、母親に突っ込んだものです。

そんな純真無垢だった私(今も)の少年時代を思い出しました。
イソップ寓話は、さまざまなことを我々に教えてくれますね。

by 倉西

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