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犬を叱ってはいけない理由

ペットシッターSOSでは、間違ってもお客様のペットを「叱る」ことはありません。
褒めて、褒めて、友好的に関係を築いていきます。
「褒めるしつけ」が主流の昨今、中にはいまだに「叱るしつけ」を導入している古いタイプのトレーナーさんもいますが、お客様にしつけの相談を受けた際には、必ず「褒めるしつけ」をアドバイスしています。


叱っても意味の無い理由

「コラ!」「いけない!」「ダメでしょ!」ついつい犬が悪いこと(人間側から見て)をしていると、口をついて出てしまう言葉はないでしょうか?
これは私たちが『言葉』を用いてコミュニケーションを行っている以上、また犬に対しても自分と同じ感情、共に生活する上である種の擬人化した存在価値を見出してしまっている以上、無理もないことかもしれません。中にはダメ!と同時に手が出てしまう方もいるかもしれません。

しかし、体罰はもちろん、威圧的な大きな声や緊張は、犬にとって当然不快なもの−「嫌なこと」です。

それが、一番身近な飼主さんから発せられているとなれば、犬は状況に応じて飼主さんを嫌ったり、同じ行為でも「飼主さんのいないときに」また「バレる前に素早くやってしまおう」というように、根本的な解決策にさえならないことの方が多いのです。

また、犬は体験を学習する動物ですので、何より体罰で“「手」は痛いもの(怖いもの)”と教えてしまっては、子どもが無邪気に手を出しただけでも威嚇し、噛み付くようになってしまうかもしれません。
では、人間がやったとバレないように、 “天罰”のように叱る方法はどうでしょうか?

天罰式しつけの注意と弊害

天罰式のしつけについて、自身もペットシッターであり、CPDT認定ドッグトレーナーとしても活躍するペットシッターSOS千葉南店の鶴岡シッターに話を伺ってみました。

『天罰は効果があったとしても、人間が起こす天罰は、ほとんどの場合意味がありません。例えばガラガラと音の鳴る缶を投げたとしても、そこには必ず人間がいて、投げる動作が伴います。犬はびっくりした不快感とその原因となる缶、と同時にそばにいる人間も結びつけて「嫌なこと」を学習するでしょう。なぜなら、人間がいないときは絶対に缶は飛んでこないからです。そしてもうひとつ、痛みや恐怖を伴う天罰は、副作用を起こす可能性があることも認識しなければなりません。海外での実例ですが、道路を自転車が通ると、庭先から自転車に向かって吠え追いかける犬がいました。それを庭の柵と道路の境目にレーザーを仕掛け、犬が顔を出すとビリビリと電気で痛い思いをさせる装置をしかけたところ、その問題行動は治まりました。しかしある時、自転車の少年を噛み殺すという事故が起きてしまったのです。極端な例ではありますが、つまりこれは、自転車に乗った少年=怖いものと学習させてしまい、例え天罰的に「嫌なこと」を起こした場合でも、痛みを伴う状況から負のイメージ、嫌なこと、恐怖の対象を関連付けてしまうということです』

いまだに間違ったしつけ本には、犬が悪いことをしたときには、犬の顔に苦味スプレーなどを吹き付ける、などと書かれたものがあります。
しかし上のような例を見る限り、飼主さんが何か持つたびに手元にストレスを感じていては、とてもじゃありませんが心から飼主さんを受け入れ、真の信頼関係が築けるとは思えません。

飴と鞭が通用するのは、相手の気持ちや、なぜ叱られるのかを論理的に理解できる人間だからこそです。ネガティブな振り幅をつける時点で、上記のようなリスクは必ず発生します。

もちろん“問題行動”そのものは軽減させる効果はあるかもしれませんが、それ以上に家庭犬として失うものが大きすぎますね。

「叱り方」のウソ

一昔前までは「人間が犬のリーダーにならなくてはいけない」「犬が言うことを聞かないのは、人間を下位に見て自分がリーダーだと思っているからだ」といったように、犬の祖先であるオオカミの生態/群れ生活の様態からヒントを得て、このような“リーダー論”や、それに基づく“しつけ”が広くうたわれていました。
一時期はどのしつけ本にも「マズルコントロール」−悪いことをしたら鼻の付け根から鼻先までをつかみ目を見て叱る−が紹介されていたように、アルファシンドローム(権勢症候群:犬が自分の地位を誇示する、また高めようとして挑戦してくる行為)の考え方をベースに、「アルファロールオーバー」−犬を仰向けにして抵抗しなくなるまで押さえつける−や「スクラフ・アンド・シェイク」−襟首をつかんで持ち上げたり振る−などのしつけ方法が多く世に広まりました。
しかし現在では、イアン・ダンバーやテリー・ライアンなど日本でも著名な行動学者やトレーナーをはじめ、多くの専門家がこのアルファシンドロームには否定的であり、ペットシッタースクール(ペットシッターSOSの加盟店は、皆ペットシッタースクールの修了生です)の講師、西川文二先生も「何年も人間の元で交配してきた犬とオオカミを同一視すること自体間違っている」と指摘しています。

まとめ

  • ペットを「叱る」ことは、百害あって一利なし。ペットシッターSOSでは、お客様のペットを「叱る」ことは、絶対にありません。
  • 叱ったり体罰が通じるのは、「なぜ」が理解できる人間だから。犬は状況と人を結びつけて「嫌だ」「痛い手」というネガティブな学習しかしません。
  • 例え天罰式でも、「罰」を与えることには弊害が伴う。

何より、「叱る」ことで、「嫌なことが起きる」と犬に消極的に行動を制御させるよりも(しかし叱る人がいない環境では意味はなく、根本的な解決にはならない)、積極的に好ましい行動を「する」ポジティブな犬になった方が、ずっといいですよね。


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