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どれだけ知ってる?狂犬病について考える

法律では、飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせることが義務付けられています。
毎年4~6月は狂犬病予防注射月間ですので、この時期に役所や動物病院からお知らせがきて気付く方も多いでしょう。
しかし、日本では長らく狂犬病の発症例がないことから、その“予防接種率”は年々低下傾向にあります。
「あまり外に出さないから打つ必要がない」「高齢だから負担をかけたくない」「痛い思いをさせたくないし、副作用も心配」と理由は様々ですが、今回はそんな『狂犬病』について見ていきたいと思います。

 

どれだけ知ってる?『狂犬病』フローチャート

あなたは、狂犬病についてどれだけ知っていますか?
まずは、こちらのフローチャートでチェックしてみましょう。

いかがでしたか?
う~ん、どっちだろう、、と迷われるようなところもあったでしょう。
ここで「BAD」もしくは「トホホ・・」だったワンちゃんの飼主さんは、ぜひこの機会に狂犬病についてしっかり学びましょう。
ノーマル飼主さんも、自分の知らない“狂犬病”の知識を得て、より愛犬に優しい狂犬病マスターを目指しましょう!

 

狂犬病ってどんな病気?


狂犬病ウイルスの電子顕微鏡写真(灰色の円形から棒状の粒子)wikipediaより

狂犬病とは、「狂犬病ウイルス」という病原体によって引き起こされ、人も動物も発病するとほぼ100%死亡するという恐ろしい感染症です。
この尋常じゃない死亡率は、「世界で最も致死率の高い病気」としてエイズと並んでギネスに登録されているほどで、現代医学においても発症したら治癒、回復することはできず、世界では毎年5万人以上の死者を出しています。
まずは、狂犬病が“大変怖い病気”であることを知っておきましょう。

 

狂犬病は犬だけの病気?その症状は?

“犬が狂う”と書くことから、犬または犬と人間だけが感染する病気と思われがちですが、人間含む猫やハムスターなど全ての哺乳類、またアヒルや鶏などにも感染する人畜共通感染症です。

人間が発症すると発熱、頭痛、倦怠感など風邪に似た症状と咬傷部分の掻痒感から始まり、しだいに不安感、興奮、錯乱、幻覚、脳神経や全身の筋肉の麻痺を起こし、最終的に昏睡状態から死に至ります。
また、水を飲むとき特に強い痛みを伴い、水を恐れるようになることから、別名「恐水病」とも言われていますが、実際症状が進むと、水だけじゃなく虫が見える幻覚症状や、風や空調、人がそばを通るときの空気の流れだけでも怖いといった恐風症を起こすようにもなります。

 

なぜ狂“犬”病なのか

犬以外にも多くの動物に感染するなら、なぜ“狂犬病”「犬」だけを悪者にする名前がつけられたのでしょうか?
それは、たまたま犬が一番人間社会に入り込んでいて、人への感染例の95%以上が犬による咬傷だったからです。
また、このウイルスは感染動物の“唾液”に最も多く含まれますので、咬傷から容易に感染します。

犬の狂犬病には、狂暴に人や動物を次々に咬み続ける“興奮型”と、一見おとなしそうに見えるが突然人を咬む“麻痺型”があり、例えは悪いかもしれませんが、まるでゾンビやドラキュラ映画のように次々と感染仲間を増やしていくことにもなるのです。
そんな危険なウイルスをほっておくわけにはいかない、と人類が英知を絞って編み出したのが「ワクチン」です。

 

ワクチン接種の重要性

幸いなことに、日本では1957年以降、狂犬病の発症例はありません。
その間も狂犬病による日本人死者のニュースはありましたが、それは海外で犬に咬まれ、帰国後に発症したものです。
ですので、狂犬病予防法により年1回の予防注射が義務付けられてはいるものの、「まあ1回打ってるしもう大丈夫だろう」「愛犬に痛い思いをさせたくないわ」と、その摂取率は年々低下しているのが現状です。
かつては100%に近かった摂取率が、未登録犬数なども考慮すると、現在では50%に迫るほど低下してきたとも言われています。ちなみに、世界保健機関(WHO)によると、狂犬病ウイルスが侵入した際、その国で感染拡大を防ぐには70%以上の摂取率が必要とのことですから、『日本は狂犬病清浄国だ!』と安心してばかりもいられないのです。
例えば台湾も日本と同じように50年以上も狂犬病のなかった狂犬病清浄国でしたが、2013年に狂犬病ウイルスに感染した野生のイタチアナグマが発見され、その二ヶ月後にはイタチアナグマに噛まれた犬の感染も認められています。
ワクチンさえ打っていれば、万一このようなことがあっても、飼い犬の感染を守ることができるのです。

 

接種率が低下するとどうなるか

狂犬病清浄国は、日本の他イギリス、ニュージーランド、オーストラリアなど、比較的島国に多いのですが、それでもいつ検疫をすり抜けて海外から入ってくるかはわかりません。
フィラリアだって、もともと日本にはなかったものを、外国から連れてきた犬で一気に蔓延してしまいました。
そして狂犬病は100%死に至る人畜共通感染症ですから、人間社会を脅かすものであることも十分に理解しなければなりません。獣医療の管轄が「農林水産省」なのに対し、狂犬病だけが「厚生労働省」の管轄なのも、犬ではなく人間の安全のためという意味合いが強いからでしょう。
さて、最後になりましたが、「3kgの小型犬と50kgの大型犬も同じ量(1cc)の注射を打つのはおかしい、だから小型犬はリスクが高い」と誤解されている飼主さんも多いと思います。 しかし、ワクチンは犬の大小で量を決めるものではなく、あくまで生体に免疫を作らせるためのスイッチの役目にすぎず、もちろん毒性を低くしたとはいえ病原体(抗原)を体の中に入れるわけですから、犬の健康状態が良い日を選ぶに越したことはありませんが、小型犬だからリスクが高い大型犬だから量が少なくて意味が無い、というようなことはありません。

 

まとめ

  • 狂犬病は感染すると人も動物もほぼ100%死にいたるウイルス性疾患で、世界では毎年5万人以上の死者を出している。
  • 狂犬病はワクチンで予防することができ、日本では飼い犬に年1回の予防注射が義務付けられている。
  • 狂犬病の人への感染は、95%以上が犬による咬傷が原因で、ウイルスは“唾液”に最も多く含まれる。
  • 狂犬病の感染拡大を防ぐには、その国で70%以上のワクチン摂取率が必要。

 

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