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猫はなぜ狭いところが好きなのか?

隙間があったらとりあえず覗いてみる。
箱があったら何がなんでも体を入れてみたい。

そんな猫の欲求は、いったいどこからくるのでしょうか?

 

安心を求める本能説


漫画「JOJOの奇妙な冒険」の悪のカリスマDIOは、こう言います。「人間は誰でも不安や恐怖を克服して、安心を得るために生きる」と。

漫画から引用したものを猫に当てはめるのもどうかと思いますが、ぜひこれを猫の行動原理に当てはめて考えてみたいと思います。

とその前に、少し話は飛びますが、子供の頃つくった「秘密基地」は、“広さ”より“狭さ”を求めませんでしたか?
そこにお菓子やトランプさえ持ち込めればよく、決して「もっと広く大勢で遊べるもの」といった動機で広い基地を求めたりはしませんでした。
それは子供ひとり、ないし数人の仲間で入るためのものであり、目的は“そこが誰にもバレずに、自分たちだけの隠れ家”であればいいというもので、逆に広すぎれば誰かに知られて侵入されたり、取り壊されてしまうリスクもあったからです。
四方や天井を囲まれた秘密基地の狭さは、安全の証でもありました。

さて、猫は本来“単独で生活する生き物”です。
一人で戦い、一人で判断し、一人で生きていく孤高のハンター。本能的に警戒心が強く、自分の身は自分で守らねばなりません。“安心できる自分だけの場所”は、秘密基地のように外敵に見つかりにくく、狭く守られた場所になります

もし猫が“安心を得るために生きている”と仮定するなら、そうした体がピタッと収まるくらいの隙間や空間を見つけたら、「ここは自分にとって安全な場所だろうか?」と確かめずにいられなくなるでしょう。

 

野生時代の名残説


もともと猫は、暗くて狭いスペースを好む動物でした。
これは猫が野生動物だったはるか昔、外敵から身を守るため木の洞岩穴などを寝床にしてきた習性によるものです。

明るければ敵に見つかりやすく、自分が入れるぎりぎりの狭さじゃければ、自分より体の大きな肉食獣の侵入を許してしまいます。
つまり、ここでも“狭さ”を求めるのは“安心”を得るための本能的な行動といえますが、しかし「守り」ばかりを固めていても、生きていくには「攻め」て獲物を獲得しなければなりません。

おあつらえ向きに、こうした狭い場所にはネズミやイタチ、昆虫といった獲物が潜んでいることが多くありました。そういった意味でも、もぐり込めそうな小さな穴を見つけると、「何かいるかも?」と猫の狩猟本能がかきたてられ、ついつい覗いて入りたくなってしまうのです。

また猫は、よそで捕まえてきた獲物も、“横取り”されないよう安全な場所に運んで食べていました。
つまり、かつての野生時代の猫にとって、狭い箱のようなスペースは“寝床”であり“狩場”であり“食堂”でもあったのですね。

もちろん、今は安全な家と十分な食料があるため、外敵から身を守る必要もなければ、獲物を探す必要もありません。
しかし、こうした“かつての猫を形成していたDNAに刻まれた本能”が、箱や袋、ちょっとした隙間を見つけると入らずにいられなくさせる、入ったら妙に落ち着く、と感じさせるのでしょう。

 

狭い所に入れる身体能力


狭い所が好きなのは、猫に限らず外敵から身を守ろうとする動物の本能といえるでしょう。
しかし猫には、それを可能にするだけの“十分すぎる身体能力”も備えていました。

人間の骨の数は約200個なのに対し、猫は2割も多い240個もの骨で体が構成されていて、多くのパーツからなる独特な骨格構造こそが、猫の柔軟で液体のように“ふにゃふにゃ”な動きを支え、信じられないくらい狭い隙間にも難なく入ることを可能にしているのです。

よく“狭さ”を表現するのに「猫の額ほど」と言ったりしますが、猫も人間も、自分だけのホッとできるスペースがあれば、たとえそれが広く豪華なものではなくても、いえむしろピタッとフィットするくらいの方が、幸せなのかもしれませんね(決して広い家を嫉んで・・なんかいません)。

今日もどこかで、猫が“narrow”と鳴いています。

by 倉西

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