世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。
日本でもとうとう過去に例を見ない「緊急事態宣言」が出され、これまで以上に外出ができなくなる“非日常”が続いています。
ペットシッターも本来であれば今頃はGWのご予約が立て込む時期ですが、今回は「stay at home」がキーワードとなっていますので、例年とはまったく異なる状況となっています。
アメリカやヨーロッパではもっと深刻な事態を迎えており、飛び込む悲惨なニュースはまぎれもない現実ですが、目に見えないウイルスといった未知のものだけに、何だか遠い歴史の1ページを見ているような、そんな現実逃避に近い感慨を抱きます。
ペットと過ごす皆様にとっては、ご自身の心配もさることながら、「このコが感染しないだろうか?」といった不安もあることでしょう。
ただ、日本以上にペットの飼育率が高く、日常的に犬がレストランや電車など公共の場に同伴することが多い海外では、おそらく感染者とペットが接触する機会は日本以上に多いはずですが、犬猫が感染したというケースはほぼ0です。
本来ウイルスには「相性」というものがあり、人の場合は犬や猫よりも、むしろ鳥や豚に共通するウイルスの危険の方が多くあります。だからこそ何万年もの間「人類の最良の友」として共存してこれたともいえます。もし人間に対しこれだけ感染力の高いコロナウイルスが、少しでも犬や猫に合致するケースがあるとすれば、海外でのペットの感染はとんでもない数になっているはずです。
※2020.5.15追記 東京大学は5/14「新型コロナウイルスが猫の間で感染伝播する」という研究成果を公表。新型コロナウイルスは猫にも感染し、猫の間で広がる可能性がある。しかし、感染した猫は明らかな症状を示さないことも分かった。⇒参考記事
今は、何でも楽観視せず、多少神経質になって注意するくらいがちょうどいいのかもしれませんが、しかしコロナに関しては、やはり人-人感染が一番の警戒対象であり、ご自身が感染しないことが、引いてはペットの安全や安心を守ることになります。飼い主さんに隔離入院されたら、残されるペットは大変ですからね。
緊急事態宣言が出て、私も来週からは週の半分はテレワークとなります。
多くの方が、このように外出を控え、家にいる時間が多くなりました。
人間にとっては「遊びにもいけない」「飲みにもいけない」「旅行も運動も思うようにできない」とストレスがたまる毎日ですが、ペットたちにとっては「あれ?今日も出かけないで一緒にいてくれるぞ!?」と、飼い主さんと過ごせる時間が増えて嬉しいのかもしれませんね。
ウイルスや仕事、今後の状況に日々戦々恐々ですが、この国難に打ち勝つためにも今は耐え、せっかくできた時間をペットと向き合い、少しでも有意義に過ごせたらいいですね。
by 倉西